5分足チャートエントリー分析 ユーロドル(EURUSD)2017/10/03

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

分析チャート

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分析内容

執筆日:2017年12月21日

足1:プルバックの反転

時間帯

2017/10/3 10時台(日本時間:16時台)

採点

エントリー:0.5点(@、Trend:○、Signal:-、25EMA:-)

リワード:1点(RR2.0:○、RR3.0:-)

総合:1.5点

コメント

 アジア市場において下降トレンドが続いていた中での反転上昇一発目の押し目買い。
 ローソク足が25EMAの上で推移し始め、25EMAが上向き始めているという点から、トレンドが徐々に転換しつつあることが分かるが、75EMA>25EMAという位置関係もあり、明確に上昇トレンドへ転換したとは言い辛い(もしかしたら75EMAの存在が足かせになっているかもしれないパターン)。

 シグナル足となった安値1の足の実体がやや長めであることから、理想的なシグナル足とは言い辛い(逆指値が遠くなってしまうため)。シグナル足の1本前の足と逆になっていたら明けの明星パターンになるため、逆指値が近く、かなり理想的なトレードになっていた。

 「安値1」であるシグナル足ではあるが、調整はツーレッグの下降と解釈できる。
 足1の4本前の上影陽線と3本前の下影陽線までは1回目の下降レッグで、下影陽線の高値と仕掛け足の安値までが2回目の下降レッグと解釈すれば、ツーレッグの調整下落があったと見て取れる。
 ローソク足の形の都合上安値1であるが、安値2と同等と扱っても問題ないと考える。

 シグナル足が長い陰線になったが、その反面仕掛け足はその長めの陰線の高値を上抜けてアウトサイドバー(包み足)になったという事実から、失敗ブレイクのトレードパターンに似ており、そのまま包み足として引ければベア派の退却によるダブルの圧力(上昇)が期待できる。
 シグナル足の高値上抜けのタイミングでエントリーし、逆指値は仕掛け足の安値の少し下に設定する。

 その後あまり上昇が続かずに調整に入ったが、足2の1本前の足(陰線)の安値は、エントリータイミングと同等か少し上に見えるため、逆指値を操作していなければその後に続く上昇を取れたと思われる。
 安値2の足で一部利食いすることも手として考えられるが、あまりリワードもないため迷うところ。
 決済していなければ、足2以降の安値1の足が、足1から見るとツーレッグの上昇の終点とも解釈できそうなため、ここで大半を決済したい。その場合、RR2.0は拾えたわりと良いトレードになった(採点の低さの割に)。

足2:プルバックの反転

時間帯

2017/10/3 10時台(日本時間:16時台)

採点

エントリー:2点(Trend:○、Signal:○、25EMA:-)

リワード:2点(RR2.0:○、RR3.0:○)

総合:4点

コメント

 継続的な上昇でローソク足が25EMAを10本以上越えている状態である点や、25EMAが75EMAを上抜いた点(ゴールデンクロス)などから、このあたりではトレンドが転換したと解釈しても良いと考える。
 その中で迎えた高値2の足のプルバックの反転。

 シグナル足は、足1のパターンと同様実体が大きめの陰線になってしまっており理想的ではないが、上昇トレンドラインでピッタリ反転して下ヒゲをつけて引けたため、シグナル足として警戒するに値する足と考えられる。

 仕掛け足は押しを作らず、シグナル足の高値を一気に上抜けていっているため、それなりの圧力があったことが推察できる。足2の包み足を皮切りに、まだ粘っていたベア派が一斉撤退した可能性が高い。
 シグナル足の高値を上抜いたタイミングでエントリーし、逆指値はシグナル足の少し下。

 決済ポイントの一つ目は安値1の足で、弱気の上影陰線となっているため、最低でも半分は決済しても悪くないと考える。スイングすれば安値2の足までは引っ張れた。トレンドが強い時は往々にして伸び続けることがあるため、一気に利食わず一部をスイングしたい(例え急反発して建値決済されたとしても、「それは悪くない(今回はたまたまそうなった)」と割り切る)。
 足2からツーレッグの上昇を考えた場合、安値2までの展開を期待しても全然おかしくない。安値2まで利食わずに引っ張れた場合、RR3.0近いリワードが獲得できたが、やはり安値1で半分決済し、安値2で残り半分決済がオーソドックスな戦術と考える(それでもRR2.0は堅い)。


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足3:パターンブレイクプルバック(≒pr)

時間帯

2017/10/3 16時頃(日本時間:22時頃)

採点

エントリー:4点(Trend:○、Signal:○、25EMA:◎)

リワード:1点(RR2.0:○、RR3.0:-)

総合:5点

コメント

 トレンドラインブレイク後のプルバックが25EMAで反発した、パターンブレイクプルバックのパターン。単にプルバックの反転ともいえるかもしれないが、パターンブレイクの直後である点とプルバックが小さいことからパターンブレイクプルバックとしたい(言葉の定義は別にどうでも良い)。

 パターンブレイクの時点では短期的なトレンドはニュートラルな状態であると見て取れるため(ローソク足が25EMAを下抜けて、25EMAの方向も下向きになりつつある)、エントリーは考慮すべきではない。またトレンドライン近辺でのビルドアップも確認されていないため調整の押しを待つべきパターン。

 チャネルを下抜けた後、高値3の大陽線を発端に4本連続で陽線が続き、その後の2連続陰線の2本目で安値1を形成した。安値1の足は25EMAで反発し、下影をつけて引けたことから、シグナル足の候補と判断できる。

 仕掛け足は安値を試さず、シグナル足の高値を上抜けたことで高値1となった。
 上抜け確認と同時にエントリーが理想だが、終値もエントリータイミングと変わらないため、もし上抜けの瞬間を逃したとしても、足の引けと同時にエントリーすれば問題ない(同様の結果が得られた)。

 もう1本の下降レッグ(調整)を待つべきと思うかもしれないが、2本のEMAから見て取れる上昇トレンドの強さから考えると、高値1でのエントリーは決して暴走ではないと考える。パターンブレイクが起こったという事前環境も多分に加味する必要がある。

 決済候補は安値3、安値4の足。安値3の足は1本前の陽線を完全に下回る包み足であることから、一部利食いはやむを得ない(悪くない)と考える。
 ポジションの一部を残して、逆指値を建値近辺か利食いに対してトントンになる位置に置いていれば、安値4までの上昇分は拾えたかもしれない(それでRR2.0)。

 高値3の足(安値3の足の2本後の足)も仕掛け足としては悪くない印象。

skip(1回目)

 1回目のトレード見送り足は、直近のトレンドラインブレイク後の調整の押しが強い印象であったことから見送りとしている。ローソク足が2時間以上25EMAに触れない、かなり強い上昇トレンド(ブルックス本でいう「2HM」)のため構わず狙うべきかもしれないが、その数本前にいくつかの高値上抜けの足があるため、引っかかっていた可能性は高い。

skip(2回目)

 2本連続で続く大陰線の勢いから見送りとしたが、シグナル足が25EMAを下抜いたあと、仕掛け足が上抜き直して包み足で引けていることと、強い上昇トレンドであることから仕掛ける余地はあるかもしれない。

下降チャネル内の高値1、2

 15時前後の下降チャネルの高値1や高値2は、買いエントリーポイントに見える。特に高値2は25EMAの兼ね合いもあり、底を打ったようにも見える。

 まず高値1に関しては、下降トレンドラインの引き始めである直近の高値(上下ヒゲつきの陽線)から、高値1の安値に対して引くことができる(チャート上には引いていない)ミクロなトレンドラインを高値1の足が抜けたところ…という展開で、このあともうワンレッグの下降を待つべきと考える(で、待った結果が高値2の足でこれも上昇に失敗している)。
 他、2本の陰線の大きさから調整の下落の強さが見て取れる点、25EMAに対してまだ距離がある点、50レベルの逆マグネット効果(これは効果のほどは分からない)…などが上昇に対するネガティブな要素であり、逆にポジティブな要素は、そこそこ強いトレンドの中の高値1(+シグナル足が陽線)…というだけなので、合議制においてエントリーは避ける方向で考えたい。

 次に高値2の足に関して、エントリー前に注目したい足は1~3本前の足で、実体の小さい十字足が存在していて、かつ高値から安値のレートの大半が3本以上にわたって重なっていることから、ブルックス本にある「バーブワイヤー(Barbed Wire:有刺鉄線)」のパターンといえる。
 バーブワイヤーのパターンは、ブレイクアウトがダマシになる可能性が高く、それを念頭に置いていればここでの買いは防げたかもしれない(むしろダマシになることを見越して、先に上方向に抜けたという事実から売りタイミングを探すということも、慣れればできるかもしれない)。

 どちらにしても、買ってしまった場合は、逆指値にかかって失敗で終わりというだけの話なので、次のプライスアクションを待ちたい。

※「バーブワイヤー」の説明は「プライスアクショントレード入門」第5章の中盤(p.223~)に記載。唐突に「この項は本書の中でも最も重要な情報が書いてあるため…」という一文から始まる熟読必須の項。

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