ブローカー研究

 FX取引が可能な国内ブローカーが増え、取引環境は近年で大幅に向上したと思います(レバレッジ規制の件を除いて)。

 私は今日に至るまで複数の口座を開設し、取引してきましたが、最近思うようになったのは、トレードスタイルとブローカーのサービス内容には相性があるということです。

 どのブローカーの口座を開設しても一見一緒に思うかもしれませんが、実際はそうではない…ということを、各ブローカーのスペックの比較や、観察等を通して現状の結論を記したいと考えています。

 読者それぞれのスタイルから、自分にあったブローカーを見つけていただければと思います。

実際に選定したブローカー

・外為オンライン
・DMM FX
・みんなのFX
・SBI FXトレード
・ヒロセ通商(LION FX)
・JFX株式会社
・Oandaジャパン
・デューカスコピー・ジャパン

 →これらは私が過去に口座を開設したブローカーです。

 記事はあくまでトレードスタイルごとに求める要件を書いていくつもりです。

 記事内では上記ブローカーの中ならどれがいいかについて言及していますが、上記以外のブローカーにおいては要件を基準に独自で探していただけたらと思っています。

 また新たに別のブローカーの口座を開設したら追加する予定です。

ブローカーによって差が生じる要素

 コスト、リスク、特典の3つの観点からポイントを挙げたいと思います。

コスト

・スプレッド(提示値)

 買値と売値の差額であるスプレッドはトレーダーにとって実質コスト

 →狭ければ狭いほど理想的

・取引手数料

 取引量(ロット数、金額)あたりの手数料

 →割に合うメリットが無ければ、そのブローカーを選ぶ価値は大いに減る

・他(口座維持費、損切り)

 最近は口座維持費を要求するブローカーはほとんど見受けられず、口座開設の敷居が低くなった

 損切りも次のトレードを良い結果につなげるためのコスト(ただし、「ブローカー要因で生じる差」としては小さい)

リスク

・流動性リスク

 週明けや祝日、年末年始などの取引量が少ないときに発生するリスク

 →スプレッドの拡大、約定拒否

・ファンダメンタルズリスク

 価格変動リスクの中でも、有力な指標発表や要人発言等によるレートの急変が想定されるときに生じるリスク

 →スプレッドの拡大

・ネットワーク、ツール要因リスク

 ネットワーク環境(他サーバー運用状況)やプログラムの複雑さからくる約定速度の遅れからくるリスク

 →隠れスプレッド(スリッページ)、約定拒否

・他

 ブローカーがなんらかの理由で取引を禁じるリスク→口座凍結

特典

・キャッシュバック

 取引量に応じて一定額のキャッシュバックを行ったり、スプレッド分が還元されたりする特典

 ブローカーによっては、口座開設した際に無条件でキャッシュバック(「バック」とは言わない?)するブローカーも

・プレゼントキャンペーン

 取引量や、取引コンペで上位に入賞するともらえるプレゼント(後者の商品は現金だったりする)

・他

 現金還元できるポイントの付与(実質キャッシュバック)や、ブローカーと契約しているトレーダーの相場解説動画の閲覧権など

記事リスト

ブローカー研究:スキャルピング向きFXブローカー(FX口座)について
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ブローカー研究:各ブローカーの口座開設までのプロセス手引
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