5分足チャート 1週間振り返り ユーロドル(EURUSD)2018/2/5~8

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

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備考

・コメント、チャート内の時刻は全て「東ヨーロッパ時間(EET)」です。冬時間時のため、+7時間することで日本時間になります。

・トレードを実際に行っている時間を9~16時(日本時間16~23時)に限定しているため、分析はこの時間内をメインに行っています。

・今週のチャートはFXTFのMT4チャート(デモ口座)を使用しています。

2018/2/5(月)

分析チャート

コメント

 アジア市場は横ばいの相場。
 足1は一見パターンブレイクプルバックに見えるが、前もって下降レッグがないため仕掛けづらいし、そう見えるだけかもしれない。しかし足2までのツーレッグの下落が生じた。

 9時以降のローソク足の大半はEMAを下回る位置につけているが、トレンドは弱く足2以降横ばいが続いている。
 結局調整は高値4まで形成され、高値4を起点に上昇を始めた。足3は高値4から始まった上昇における小さい押しで、プルバックの反転狙いの仕掛けが狙えると考える。

 足4で当日高値に到達し、その後下落して安値2が生じた。定義上は安値2の足であるが、実質安値1と解釈してもいいと考える。
 少し深めの押しの後足5で急に反転し、逆張りのベア派を巻き込んで上昇、当日高値をブレイクした。後付で解釈すると、足5の2本前の十字足の終値よりも次の足の上ヒゲが終値を上回っていることから、ここで1回目の下降レッグが終了していると解釈でき、ツーレッグの調整が足5の時点で完了したと考えられれば、高値更新のタイミングでの買いは可能だったかもしれない(ただしリワードは小さい)。

 足6は直近の高値を再度試すも届かず陰線の包み足となり、ダブルトップを形成する足となっている。
 足7は1本前の安値を抜ければ戻り売りの仕掛け足になり、2本前の陽線の安値を更新すれば上抜け失敗狙いのトレードも狙えると考えられたが抜けなかった。
 逆に次の足が高値3の陽線となり(0.2pipsだけ抜けている)、押し目買いのシグナル足となった。足8の序盤で仕掛けられたら上々と考える。
 以降トリプルトップ(≒ヘッドアンドショルダー)のような展開となり高値を更新できず、足9の安値3を起点にブル派が降りる形となっている。

 足9の下落以降ちゃぶついた展開で、高値、安値ともに数えにくい展開となっている。重なっている足が多く、バーブワイヤーのパターンに近いと考える。

 足10の1本前の足で上抜けたかに見えたが失敗に終わり、逆に足10が安値2の売りの仕掛け足になった。レンジを抜けていないためこれも失敗になりかけたが、後々成功した。
 足11はレンジの下弦を明確に抜けており、確実さを狙うなら足11で仕掛ける方が良いと考える。

 10時ころにつけた安値で一旦揉み合いが続いたが、足14の足が明確に安値を下抜けて引けて、以降ブレイクアウトとなった。足14の2本前の足がダマシの高値になっており、足14以降での急落においてダブルの圧力が生じたと考えられる(ブル派:損切り、ベア派:仕掛け)。


 足2から始まる調整の戻り売りポイントと思い込んで、安値3の足(足2の4本後の足)で売って損切りしたのがこの日の全てを台無しにした。

 以降足3、足8、足10、足11で仕掛けられたものの大きな成果は得られず、16時のブレイクアウトは揉み合ったのを機に見るのを止めた(もうトレード時間中にブレイクはしないと決め打ちしたのと、17時のISMの指標発表まで揉み合うだろうと思った)ため、取れず。

 足10、足11の仕掛けは10時頃の安値ラインのブレイクアウトも目論んでのトレードだったが、足13の高値4を機に全部決済してしまい、結局乗れず。

 足12での部分決済は悪くないと思っているが、足13まで粘るくらいなら、足11の次の足の高値の少し上(≒50レベルの少し上)くらいに逆指値を置いてスイングしてたほうが幾分マシだった。

 上昇スパイクに引っかかったあと急落していたらそれはそれで後悔するかもしれないが、今回の一件は妙に脳裏に残るトレードとなってしまった。

 一つ一つの決断をその時における最善策として行動できていないことの現れだと思う。

2018/2/6(火)

分析チャート

コメント

 取引用ブローカーとして使用しているDukascopy Japan社のシステム障害で、取引ができない状況に陥ったため、それを理由にチャートも見なかった。よって「振り返り」ではないのでコメントは割愛(足1で仕掛けられれば理想…仕掛けた後高値1を待ってるだけで約40pips抜けた)。

 別ブローカーを使うという手ももちろんあったが、トレードは休みにして分析に専念することにした。

 この日は経済的には米国ダウ平均株価が大幅下落し、それに伴い日経平均株価も下落したという情報が午前中にあったが、だからといってドル安になったりすることはなかった模様。

 プライスアクションを根拠にトレードすることに専念し、今回のような「株の暴落→なので○○する」などという先入観にとらわれたトレードはすべきでないことが学べる1日。

※リーマン・ショック時(2008年10月)は大幅な円高ドル安であったが、ユーロドルはユーロ安ドル高の大暴落相場だったため、ダウ平均株価暴落=ドル安という方程式が成り立つというわけでもない。


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2018/2/7(水)

分析チャート

コメント

 アジア市場は押しと戻しを繰り返しつつ緩やかに上昇する展開。9時になり、足1がトリプル0を一時的に超えたが、ここをピークに急落し、結果的に下降トレンドのスタート地点となった。

 足4は上昇スイングに対する調整のプルバックの高値2の足で、足2と足3でダブルボトムを築き上げており、シグナル足も一応陽線であることから王道の反転仕掛けポイントに見えたが、不発に終わった。

 足5は、途中まで陽線であったことがわかる上ヒゲが確認できるが、一気に下落し安値2となり、買ったブル派を追い込む足となった。
 足5から始まる下落によって欧州市場の方向性が定まったと考える。

 足6は下落に対する調整のプルバックにおける安値1だが、この足の途中からブル派の強烈な買いが入り、次の足も含めて大きく上昇した。しかし、途中で一気に失速し実体よりもヒゲのほうが長い反転足になった。

 足7はそんな反転足のあとの安値2ではあるが、マイナーなトレンドラインを抜けたのが足6以来で、足6はティーズブレイクになっていることから、この足が実質最初のブレイク足となる。このまま下落して成功するパターンも多く見受けられるが、確実性を上げるならさらなる展開を待ってから仕掛けたい。

 足8はラインブレイク後の安値3のプルバックの反転狙いの仕掛け足で、シグナル足も陰線となっていることから好条件が揃っている。以降25EMAから大きく乖離し続ける強い下降トレンドが継続した。

 足10は、足8とほぼ同じようなパターンの仕掛け足だが、安値2の足が既にマイナーなトレンドラインを抜けた後の試しがあるかないかの違いはある。
 足10での仕掛けはスキャルピング的には成功しているが、デイトレードだとある程度下落した後に建値まで勢い良く戻しているためトレードスタイルによってはトントンで終わったりする内容になるかもしれない。

 足11、足12は強いトレンド時特有の安値2の戻り売りの仕掛け足。いずれもシグナル足が上ヒゲのある陰線となっており、下降トレンドの終わりを見越して仕掛けたブル派の一部を巻き込んでいると考える。
 足13ではブル派の強い反発が伺えるが、シグナル足の高値はギリギリ上回っていない程度の上昇にとどまったため、シグナル足の高値の少し上に逆指値を置いていればポジションは残っていると考えられる。


 今日は「逆指値の置き方」が全て裏目に出た1日になった。

 足7で売り、逆指値を足7の1本前の足の高値に置いたが、足が引けたあとに足6の高値の少し上に逆指値を置き直した結果、足8の1本前の高値で損切りに合ってしまった。
 仕掛けた時点で逆指値までの距離が約18pipsあったため、仮に足7が絶好の仕掛け足だったとしても、リスクの大きさから見送るべきだったし、そもそも足7は「絶好の仕掛け足」ではない(トレンドラインの関係上)。

 ティーズブレイクとなった安値1の足6のようなブレイクは、ブレイクとしてカウントすべきではないと思ったので、それは今後の検証課題としたい。
 ただ、そのあとひるまずに足8で仕掛けられたのは良かった。

 足10や足11でも仕掛けられたが、結果的にほぼ(手数料込みで)トントンの結果に終わった。仕掛けた後ある程度下落したため、逆指値を修正したがゆえにトントンで手仕舞いとなってしまったわけだが、この時点で3回逆指値の修正による(事実上の)失敗が続いており、気分は良くない。

 足12や13の仕掛けは底が堅くなっていると感じたのと、足11での仕掛けが失敗に終わったのを機に「今日は約定はしない」と決めたため見送った。

 足8で持ったポジションの一部は16時(日本時間23時)以降も保持しており、1時間足基準で逆指値を修正し続けていたが、足15が寄り付いたくらいの時間に5分足チャートを見た時に、「反転上昇が来る」と感じてしまい、逆指値を足15の高値の少し上に修正した(修正前は足13の高値の少し上に置いていた)。

 その結果足16で決済され、これで終了と思った後に待っていた急落が出現した。
 足8で仕掛けたポジションを足15まで保持した理由は、1時間足や4時間足のプライスアクション分析や、サイクル理論などに基づき「1.25は天井」と見越していたため最低でも1.23までの下落を想定したからであり、5分足チャートで目先のプルバックを基準に逆指値を修正したばっかりに狙い通りの急落を逃してしまった。

 決済された時は「コレで良い」と思ったものだが、この現実を見ると完全に誤ちを犯したと感じている。

 1時間足単位での修正を続けていれば下落は拾えており、指値を「1.23000」にしていたため、足17で決済できた。
 これは「結果論」ではなく「損失に対する恐れと過信(相場が読めていると思い込みすぎているから上昇を予感してギリギリに逆指値を修正した)によるミス」だと言える。

 今日の収支はプラスだが、フラストレーションだけが残った。

2018/2/8(木)

分析チャート

コメント

 昨日に引き続きアジア市場は緩やかな上昇トレンド(チャネル)を形成。9時になると同時にトレンドラインからチャネルラインに向けて上昇を開始した。

 チャネルラインを捉えたあと、下落を始め安値1(実質安値2)を形成、足1ではプルバックの反転を狙ったブル派の買いが入ったと思われるが高値を超えられず孕み足で引け、次の足も足1の中に収まる陰線の孕み足を形成した。足2はこれらの足を下抜けしたことで、ベア派の仕掛けとブル派の損切りが重なり下落が生じたと考えられる。

 足3も足1~2と似たようなパターンで、トレンドラインで上昇すると思って買ったブル派が追い込まれた後の反転となっている。ちょうどパターンブレイクも重なり、パターンブレイクプルバックを伴わない(トレンドラインを試す戻しのない)下落が生じた。

 足4もパターンとしては足2や足3と同様で、揉み合った長さが異なるだけと考える(時間が長くなった分、足3から足4までの間に仕掛けたブル派は足2や足3のときよりも多いと考える)。

 今回はシグナル足となった足4の1本前の足が高値を更新し高値1となっているため、余計に多くのブル派が追い込まれたと考える。
 揉み合いを始めた価格が6時頃の安値であったが、足4は1本前の足の安値をブレイクした後6時頃の安値もブレイクしたことでベア派がより攻勢を強め、長大陰線を形成。足4までポジションを保持していたブル派も一斉に降りたと考える。

 足4がクライマックス足となり調整が始まったが、サポートライン近辺まで上昇後、足5で再度反転した。サポートラインがレジスタンスラインへと役目が変貌した形。
 足5は安値2でもあり、やや積極的な仕掛けになるが仕掛けられたと考えられる(pbp, tff)。

 足5以降は揉み合いつつもジリジリと下げていく展開となったが、足6の安値2の足の時点で売られすぎと解釈されたか、ベア派の動意が少なく反転上昇した。

 14時(日本時間21時)には英国中央銀行における金利発表等があり、ポンドクロス通貨を中心に急上昇(ポンド高)が起きた。ユーロドルもその煽りを受けたのか、唐突な大陽線を形成した。


 足2で売りを仕掛け、足3の引けで一部利確後、昨日同様スイングを図った。
 またしても14時の急上昇で決済→下落のパターンで気分は良くない。このあたりの決済プランがまだ固まってないのが一因のため、今週末からトレードプランをまた練り直すつもり。

 あと、BOE発表を忘れて(あまつさえOutlookのスケジュールにBOE発表のアラートを入れており、発表5分前にそれを確認したのに)、足6で仕掛けてしまい、無駄な損切りを強いられてしまったのが悔い。
 足の構成としてはパターンブレイクかつシグナル足が陰線の安値2ということで、いい仕掛けだと思ってはいる(BOEの発表さえなければ…)。反射的に「いける」と思って仕掛けられたことだけはよしとしたい。

 トレードはここでやめたが、足7は足6と同じようなパターンで仕掛けられたと考える。

2018/2/9(金)

コメント

 トレード休暇日としたため、チャートおよび分析は割愛。

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2 件のコメント :

  1. はじめまして
    アルブルックスとボブボルマンの本を読んでから、プライスアクショントレードを実践しています。
    現在はマルチタイムフレームのボリンジャーバンドも利用してトレードをしているのですが、
    アルブルックスの本は、自分の解釈が合っているのか不安だったので、こちらのブログで答え合わせを
    しながら日々のトレードに活かしています。

    これからも楽しみにしています。

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  2. はじめまして、コメントありがとうございます。
    私の分析が、必ずブルックスの内容に沿ったものであるかは定かではないですが、少しでもお役に立てましたら幸いです。

    今後とも頑張って分析していきますので、よろしくお願いします。

    返信削除