サイクルトレード分析 ユーロドル(EURUSD)日足、PC1-3以降(2017/11/7~2018/2/9)

サイクル理論に関しては、別サイト(FXサイクルトレード日記)に(少し)書いていますので、そちらを参照ください。

記事やチャートにおけるプライスアクションに関連する図(線)、用語の意味はこちらを参照ください。

記事やチャートにおけるサイクル理論に関連する図(線)、用語の意味はこちら(別サイト)を参照ください。

分析期間のサイクル分析記事(別サイト)

FXサイクルトレード日記:【EURUSD】サイクル現状分析(2018/2/11時点)

週足

チャート画像

環境認識(サイクル理論)

 11/7から始まるPCは、17年1月の安値をECボトムとした場合、第1SCの第3PC(PC1-3)。
 SCレベルだと中盤(11月の時点で10ヶ月目)に差し掛かったところで、ECレベルで見ると序盤の序盤といえる。

日足

チャート画像

PCボトム(足4)近辺~第1MCトップ(足8)

 足1は上昇トレンドラインに対するパターンブレイクプルバックで、なおかつ下降トレンドライン近辺を高値として反発したアウトサイドバーになっている。
 9月頃から始まった下降スイングに対する調整(10/6からの上昇)のプルバックの安値3の足で、もし足1の高値が安値2の足の高値を上抜けするようなことがあったら展開は変わっていたかもしれないが、そうならなかった。

 足1の下落は10/6につけた安値も下回り、6/20以来となるPCボトムへ向けた下落となった。足1が引けた時点で、10/6の安値はPCボトムではなくMCボトムかTCボトムであることが濃厚になった。
 足2が引けた時点では、この足がPCボトムの候補足となるが、断定はできないため、この時点でのPCスタートを見越した買いは明らかな早とちりだと考える(稀にうまくいく ―例えば足4で同じことをすればうまくいっていた― が、基本的にこのやり方は失敗を繰り返し、プロフィットファクターを小さくさせる)。

 足3は足2から始まったプルバックにおける安値2の足で、足1から始まるツーレッグ目の下降レッグ。足4は最終的に足2の安値を下回ってから反転し、下影陰線として引け、この時点でダブルボトムを形成している。
 その後安値を試すようなプルバックは起こらず、2本後の足5が足4の高値を上回ったことで、底をつけた印象が強まった。

 とはいえ、日足レベルだとまだ下降トレンドの中を推移している状態であるため、11/7がPCボトム候補であることに変わりないが、基本的には売り場を探す展開と考える。

 足4から始まった上昇は、安値1の足を作らずに下降トレンドラインまで到達し、そのままブレイクした。
 20EMA近辺では一度押し返した足が見受けられ(足6の1, 2本前の足)、この足は足3近辺(=ダブルボトムのネックライン)の高値を試したものと考えられる。

 足3の高値を初めて上抜けたのが足6で、この時点でようやく11/7の安値がPCボトムであることが濃厚になったと言えると考える。
 ただ、トレンドラインのブレイク後に安値を試すプルバックが足4を捉える可能性も完全には否定出来ないため、足6が引けた時点で11/7がPCボトムである確率は80%くらいと考える。

 トレンドラインを抜けた後のプルバックが再度トレンドライン近辺にまで到達し、ラインおよび20EMAを試している。足7の1本前の足は20EMAに到達後反転し、陽線の十字足として引けている。
 この足は足4から始まる上昇におけるツーレッグ目の上昇が狙えるシグナル足となっており、後々見返すとTCボトムであることが確認できる。

 足7はシグナル足の高値を上回ったところでパターンブレイクプルバックの仕掛け足として見ることができる。足7はそのまま上昇し、三川明けの明星の形にもなっている。
 PCボトムを11/7と想定した場合、PCトップまで相当期間があるため(EURUSDのPC平均周期は、約25.4週(独自調査)のため、半分に割っても約13週ある)、安値1や安値2の出現で一部決済したとしても(今回では足8がそれに相当)、残りのポジションは長くスイングしたい。

 今回に関しては12/12のMCボトムが11/21のTCボトムの安値に迫る勢いで下落したため、逆指値の置き方次第では残念な結果に終わったかもしれないが、足7のポジションがこの後の1.25ドルまで上昇した相場を全部抜けた可能性は大いにあると考えられ、これこそがサイクル理論を活用したトレードの真骨頂と言える。

第1MCトップ(足8)~第2MCトップ(足17)

 足9が足8の高値を試したが届かず反転し、ダブルトップを形成してMCボトムへの下落が始まった。
 足8から足9の間にある2本の陽線は調整における高値1と見るか、スリープッシュの最後の上昇と見るかは人によって異なると思うが、上昇の規模から見るに後者と見るほうが妥当と考える。

 足10まで高値1が形成されない弱気の相場が続いている。これは11/7以来のMCボトム形成(PCボトムはMCボトムでもある)としては違和感のない下落幅と考える。
 足10の1本前の足も途中までは弱気の大陰線を形成していたことが伺えるが、反転し十字足として引けている。

 足10は高値1を形成しているが、下降トレンドラインをブレイクした最初の足であるため、この後のプルバックを待ってから買いを仕掛けたい。
 プルバックが足10の1本前の足を下回るか下回らないかはその時次第であるが、どちらにしろ足10の1本前の足をMCボトムと断定して買いに走るのは少し早いと考える。

 足10の次の足はトレンドラインを試すプルバックを形成し、安値を更新し、やや反発して引けた。足11は高値2の足で仕掛け足となったが(パターンブレイクプルバック)、シグナル足が陰線であること、シグナル足上ヒゲが仕掛けと逆指値を遠ざけているなど、条件はあまり良くない。
 ただ、この点については下位時間足を見て仕掛けることである程度解消されると考える。

 足12で反転し弱気の陽線を形成したが、これは足9から見たツーレッグ目の下落と見るのが妥当と考える。
 高値2の足は「定義上」高値2の足であるが、今回に関しては高値2の足が調整のワンレッグ目の下落の終点と考えたほうがいいかもしれない(足10も反転足で引けていることを考えると)。

 足13は定義上高値3の足でこの足も仕掛け足と考える(プルバックの反転)。シグナル足に不満がある場合、最悪足14でも仕掛けられる。
 足16はギャップ足になっており、寄り付いた時点で安値2の足となっているが、結果的にダマシとなっており、かつ数日間続いた高値をブレイクした足になっているので、失敗ブレイクのトレードの仕掛け足として機能したと考える。

 MCボトム足(12/12)と足13でダブルボトムを形成したともいえるし、足10の1本前の足、MCボトム足、足13の足で逆ヘッドアンドショルダーを形成したとも見て取れる。

 足14以降の上昇は第2MCとしてセオリー通りに近いアップトレンドで、トップも右移転(ライトトランスレーション)になっている。
 足13や足14での仕掛けに対して一部決済するとしたら足15の安値1が考えられるが(RR1にも満たないため見送るほうが賢明かもしれない)、あとはMCトップやPCトップを想定してスイングするのが理想と考える。

第2MCトップ(足18)~現在

 足18が足17の高値を上回ったが、この時点で買われ過ぎと判断されたのか後続が続かず、足19で定義上の安値1を形成してから下落が始まっている。足17と足18の間の足は安値を下回ってこそないが、足16から続いた1回目の上昇レッグを終わらせた足として機能していると考える。

 足19からの下落で一気に20EMA近辺まで値を下げたが、足20では大きく反発し上ヒゲの長い上影陽線となっている。そして次の足が高値2で足20の高値を上回っているが、足21は高値2の仕掛け足として機能したと考えられる。

 足20~21の展開をもっと短い足で見ると、おそらく下降トレンドラインをパターンブレイクして安値を試す足が形成され(ここまでが足20での展開)、パターンブレイクプルバックの上昇が足21で形成されたと考えられる。4時間足を見ると、足20の始値近辺で、パターンブレイクプルバックの仕掛けができるはずである(日足だと、足20の上ヒゲのせいで、高値上抜けのタイミングで仕掛けようとしたら大きく遅れる)。

 1/9の安値をMCボトムとしているが、MC20日サイクルはユーロドルの中では比較的短いサイクルになっている。もしかしたら足22の安値を第2MCボトムとして見たほうがいいかもしれないし(その場合、27日になる)、後々の値動きによってはそう解釈したほうが良くなる(美しく見える)かもしれない。

 第3MCにもなるとセオリー上ライトトランスレーションの確率は第2MC時と比べると低くなる。MCトップが左側に来るほど傾向としてダウントレンドになる確率が上がり、PCボトムに向けた下降トレンドがスタートする。

 今回に関しては足23に形成した現状MCトップの足が1/9から換算して12日目となっており、2/9の引けの時点でMCが23日目であることを考えると、2/9がMCボトムにならなければMCトップは左移転(レフトトランスレーション)となる確率が高くなる。

 とはいえ、レフトトランスレーション=下降トレンド=MCボトム割れ(1/9の安値を割ってから第3MCボトムを形成する)と断定するのは早い。

 足23は第2MCから確認できる上昇チャネルのチャネルラインをブレイクしており、上昇トレンドの終了を予期させる展開となっている。
 足24で足23を試す上昇が見られるが、手前で反発し安値3を形成したことでダブルトップとなった。安値3の足がダブルトップベアフラッグブレイクの足になっている。

 最後の足は20EMAを下抜けており、調整のワンレッグ目の下落が続いている最中で、陽線で引けたことでワンレッグ目の終了となりうる展開が考えられる。しかし、その足は高値1の足になるため、もし買うのであればさらなるプライスアクションを待ってから仕掛けたい。

関連書籍


続きの記事(未定)

サイクルトレード分析 ユーロドル(EURUSD)4時間足、PC1-3以降(2017/11/7~2018/2/9)

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