5分足チャートエントリー分析 ユーロドル(EURUSD)2017/10/13(後編)

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

分析チャート

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分析内容

執筆日:2018年1月19日

足4:ダブルトップのプルバック

時間帯

2017/10/13 16時台(日本時間:22時前)

採点

エントリー:0.5点(@、Trend:-、Signal:-、25EMA:○)

リワード:1点(RR2.0:○、RR3.0:-)

総合:1.5点

コメント

 指標発表後の急上昇後に生じたダブルトップの、右側トップからの下落を狙った安値2(右側トップだけで見ると「安値1」に相当する足)での逆張り。

 急上昇後の後一旦調整の下落が生じたが、高値1の足を起点に再度高値を試す上昇が起こり、左側トップの高値を少し超えたところで反発、安値2の足4が出現している。

 高値1の足から見ると、陽線→陰線で1回目のレッグが終了し、その後3本連続陽線→大陰線(足4)で2回目のレッグが終了していると考えられる。そのため、指標発表後から始まるツーレッグの終点でかつ、高値1から始まるツーレッグの形になっており、安値2の出現によりここから調整の下落が期待できる。

 足4は右側トップの頂点に見え、実際そうなったが、足5のような「右側トップの中にできたダブルトップの右側トップ」のような値動きが生じることはよくあり、その足(足5)が足4を上回ることもよく見受けられる。

 足4の仕掛けは逆張りの中でも特に積極的な仕掛けであり(「積極的な逆張り」なので、「@」を2個書いてもいいかもしれない)、今回は結果的にうまくいっているが、より高勝率を求めるなら足5のような安値3(「安値1」と解釈してもいいかもしれない)の足を待ってから仕掛けるほうが良いと考える。リワードは当然足4のほうが大きくなるが、勝率は足5のほうが高いと考える。

 仕掛けは足4がシグナル足(足4の1本前の足)の安値を下回ったタイミングで、逆指値は足4の高値の少し上に置く。
 逆張りのため、利確目標としては25EMA到達時点が候補として挙げられる。
 今回の急上昇は下降トレンドの中で生じたこともあり、この後継続して下げていくパターンが期待できると考える。また、足6の3本後の足がダマシに終わったこともあり、残したポジションは継続的に引っ張りたい。目標としては75EMAに到達して高値2をつけた足7の2本前の足や、足7以降につけた高値3の足などが挙げられる。

足5:ダブルトップのプルバック

時間帯

2017/10/13 16時頃(日本時間:22時頃)

採点

エントリー:0.5点(@、Trend:-、Signal:-、25EMA:○)

リワード:1点(RR2.0:○、RR3.0:-)

総合:1.5点

コメント

 ダブルトップの右側トップの中で生じた、ダブルトップの右側トップで生じた安値3での売り。詳細に関しては足4で記述したので割愛。

 足4よりも高勝率が期待でき、どちらかと言うと足4で仕掛けるよりも足5で仕掛けたい。足4で仕掛け済の人は、増し玉を狙いたい展開。

 仕掛けは足5がシグナル足(足5の1本前の足)の安値を下回ったタイミングで、逆指値は足4の高値の少し上に置く。
 決済に関しては足4と同様の考え方(割愛)。足6の1本前の足の上昇が気持ち悪い(一時的な含み損を抱えることになる)が逆指値には届いておらず、またこの足がダマシになったことで、この後のトレード機会とさらなる下落が生まれたと考える。


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足6:失敗ブレイクのトレード(≒pr)

時間帯

2017/10/13 17時頃(日本時間:23時頃)

採点

エントリー:1.5点(@、Trend:-、Signal:○、25EMA:○)

リワード:1点(RR2.0:○、RR3.0:-)

総合:2.5点

コメント

 ダブルトップベアフラッグのブレイクでかつ、足6の1本前で確認できる上昇失敗後のブレイクを狙った売り。
 仕掛け足である足6は安値4なのか、安値2と定義すべきなのか、解釈の仕方によっていろいろな数字に変わりそうではあるが、安値4としている。

 安値3までの展開は足4の仕掛けで記述済のため、割愛する。

 足6の1本前の足(「高値2」としているが、足6を安値4とするなら「高値4」としたほうがいいかもしれない。が、この際数字はどうでも、どちらでも良い)が足4から始まるツーレッグの下落を終わらせ、上昇に転じているように見えたが、ダブルトップの高値の到達前に急反発し陰線として引けたことで、一気にダブルトップベアフラッグのブレイクの機運が高まるシグナル足と化した。
 そして足6でブレイクし、下ヒゲのない大陰線として引けたことでブル・ベアの勢力図は明確となった。

 足6がシグナル足の安値を下抜け、およびトレンドラインのブレイクとともに仕掛け、逆指値はシグナル足の高値の少し上か、それが遠いと感じるのであれば足6の高値の少し上に置く(当然勝率は前者と比べてやや落ちる)。
 この時点では一応逆張りの仕掛けと考えたほうが妥当と判断している(@)。

 足6の仕掛けは逆張りと定義したのは、売りトレードを25EMAの上にあるローソク足で仕掛けているからで、本来25EMAより上にローソク足が推移する場合、25EMA近辺に到達する押しを狙って「買い」を仕掛けていくのが「順張り」と考えるためである。
 一方足7では、25EMAの下をローソク足が推移し、また2時間に渡って下落が続いていることから、調整の戻しが25EMAへ到達とともに売りを仕掛けるのは「順張り」と考える。

 逆張りではあるが、ツーレッグの下落を考えて決済したい。
 仕掛け後の高値1の足は一見ツーレッグの下落の終点に見えるが(足6の次の足が十字足のため)、ここで決済するとしても半分いないに留めて、極力引っ張りたい。急上昇の前のトレンドが下降トレンドだったことを考えると、継続して下落するほうが自然と考える(ダブルトップの強いレジスタンスラインもできた)。

 高値2の足などが75EMAに到達していることもあり、この足も決済候補として挙げられるが、安値1の足の強さなどから見てさらなる下落を目論んでポジションをほんの少し残してスイングする手も考えられる。
 上位時間足(例えば15分足)で見ると、高値2の足の安値までがワンレッグ目の下落と解釈でき、結果的に足7がプルバックの反転として機能したことで、さらなる下落を生んだ(足7からの下落が上位時間足におけるツーレッグ目の下落)と考える。

 余談ではあるが、高値2の足の安値地点が、指標発表による急上昇からダブルトップの高値までを100%としたときの50%押し地点となっている(下図)。

足7:プルバックの反転

時間帯

2017/10/16 17時頃(日本時間:23時頃)

採点

エントリー:3点(Trend:○、Signal:-、25EMA:◎)

リワード:0点(RR2.0:-、RR3.0:-)

総合:3点

コメント

 急上昇のあとに生じた下降トレンドにおけるプルバックの反転狙いの売り。

 足6から始まった下落の調整が、(下向きの)25EMA近辺に到達後反転し、そのまま安値2となった。やや唐突な感があるが、仕掛けポイントであると考える。

 足7がシグナル足の安値を下回ったところで仕掛け、逆指値は足7の高値の少し上に置く。

 仕掛けた後、ツーレッグの下落が見受けられず、仕掛けからワンレッグの下落で調整に入ってしまっている。
 結局のところ、足7以降の下落は、足6から見たツーレッグ目の下落で、安値2は「実質安値1」のような働きをしている。

 あえてツーレッグを探そうとする場合、足7の下ヒゲと次の足の上ヒゲが1回目の下降レッグを終わらせたと強引に解釈することができるが、やや無理矢理ではある(ワンレッグ目がたった1本になる)。
 が、そう考えると、高値2の足からの足7の調整のプルバックがワンレッグに見えることから、実は足7の次の足が実質安値2に相当する足だった(プルバックの反転狙いの仕掛け足)と解釈したほうが良いかもしれない(そう思ったのであれば増し玉、および足7で仕掛けられなかった場合仕掛けた)。

 足7の次の足が足7の高値を超えていれば、よりそれ(足7の次の足の仕掛けこそ本命)が現実的に見られたと考える(その場合、足7の仕掛けは早計であり、やや「結果論の仕掛け」を記述しているのかもしれない)。

 決済候補としては、高値3の足や、その2本後までに決済できれば良いと考える。大したリワードは得られず、RR1~2の間のトレード。

3回目の見送り(15時台のskip)

 のちにダブルトップの左側トップとなる安値1の足。

 見送り足の1,2本前の足(ミクロダブルトップ)を1分足で見ると、10本程度で構成されるダブルトップを形成していると考えられ、安値1の足は仕掛けポイントに見える(実際仕掛けポイントではある)。

 今回のような、急上昇後に5分足で確認できる安値1や安値2(今回は左側トップには現れていない)の前に生じた高値(見送り足の1本前の高値)は再度試されて(今回でいう足4のようなダブルトップの右側トップの形成)、その後下落するかさらに上昇するのが王道パターンのため、安値1での仕掛けは見送って、さらなるプライスアクションを待ちたい。

 書き方を変えると、「ダブルトップのそれぞれのトップの中でもダブルトップが起こることがよくあるので、安値1の仕掛けは損切りに合う確率が高い(もう1回高値を試すため)」。

 稀に高値1がダマシになって足6以降のような下落パターンを作り、ダブルトップにならないこともあるかもしれないが、その確率よりも今回のようなダブルトップを作る可能性のほうが高いし、左側トップだけでダブルトップを作ることも大いにあるため、急上昇後の逆張りを狙った安値1の仕掛けは見送りを推奨したい。

 急上昇後の逆張りを狙うのであれば、「ダブルトップの右側トップの中のダブルトップの安値2(今回の例だと、『安値3』とした足5がそれにあたる)」を狙うのが高勝率パターンと考える(先述したが、足4の仕掛けは「今回はうまくいっており、本命は足5の仕掛け」)。

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