5分足チャートエントリー分析 ユーロドル(EURUSD)2017/10/17

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

分析チャート

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分析内容

執筆日:2018年1月11日

足1:パターンブレイク

時間帯

2017/10/17 11時台(日本時間:17時台)

採点

エントリー:2点(Trend:○、Signal:-、25EMA:○)

リワード:0点(RR2.0:-、RR3.0:-)

総合:2点

コメント

 継続的に続く下降トレンド内で起きた、トレンドライン近辺での戻り売り。

 欧州市場スタートの直後に勢い良く下落した後、底固い安値ラインを形成し反発している(9時~10時)。この後の安値1や安値2の足は、25EMA近辺での揉み合い中に生じ、この間一時的なレンジ相場を形成している。十字足も見受けられることから、バーブワイヤーのパターンと見て取れる。
 安値2は売りの仕掛けポイントにも見えるが、バーブワイヤー特有の「一発目の動きがダマシとなる」展開でベア派は撤退を余儀なくされた。(安値2で売ってしまった場合は、2本後の高値2の陽線で損切り)。

 やがて下降トレンド(下降チャネル)内に上昇トレンドラインが確認できるくらい継続的に上昇した。安値3兼高値3の足は、トレンドラインを抜けるか抜けないかのところで反発し(25EMA近辺を境に反発したとも見て取れる)、25EMAも上向きに変わりつつあることから、短期的なトレンドは変化しつつあることが見て取れる。
 高値3の足では既に買いの仕掛けを入れても良いように見えるが、この時点ではメジャーな下降トレンドラインのブレイクがないため、ここでの買いはまだ「逆張り」と解釈される段階と考える。

 75EMAまで到達したローソク足は、安値4の足の出現とマイナーな上昇トレンドラインのブレイクで一旦下落している。安値4(1本前の足を0.3pipsだけ下抜け)の足は上昇トレンドラインを明確にブレイクしたとは言い辛い。ここでは仕掛けず、ブレイク後の試しを確認してから仕掛けるべきと考える。

 また、安値4の足を含めて数本の足が横ばいに推移し、安値4の1本前の足が十字足であることから、安値1、2の時と同じくバーブワイヤーのパターンに近い。初動では仕掛けず、動きがあってから仕掛けたい。
 大きいトレンドは下方向のため、基本的には売りで仕掛けることを前提として観察したい。買いについては、下降トレンドラインをブレイクしてからブレイクポイントやトレンドラインを試す押し(=パターンブレイクプルバック)を確認してから検討したい。

 上昇トレンドラインをブレイクし3本陰線が続いた後に高値1の足が出現したが、75EMAで反発し上影陽線となった。また、高値1の足の高値がマイナーな上昇トレンドラインのブレイクポイントにも到達しており、ダブルトップのなり損ないという印象も見受けられる。そのため、シグナル足としては見分けが付きやすい(反面、次の足が仕掛け足となった場合、逆指値が遠くなってしまう)と考える。
 足1がシグナル足の安値を下抜けて安値1となり、25EMAも下抜けしていることから、プルバックの反転の仕掛けポイントとなった。逆指値はシグナル足の高値の少し上に置く(少し遠いが下降トレンドラインの上に置くと勝率は上がるが、反面リスクは大きくなる)。

 決済ポイントについて、「ツーレッグの下落」の始点をどこと考えるかで結果は大きく変わる。
 上昇トレンドラインブレイク後の下落を1本目と見ると、足1の4本後の高値2の足は「ツーレッグの下降の終点」と解釈できてしまい、決済ポイントのひとつと解釈できてしまう。
 また、高値2の足の1本前の足が下ヒゲの長い反転のピンバー(十字足)となっていることから、ツーレッグの下落は高値2の足の前で既に終了済で、調整の上昇が既に始まっているかもしれない。

 もし高値2で決済するとしても一部の決済にとどめて、トレンドの強さから継続的な下降を待ちたい。決済後に逆指値を建値に修正すると、おそらく高値2の足の次の上影陽線でカットされた可能性が高いが、その場合は仕方ないと割り切りたい。
 部分利確分とトントンになるような位置に逆指値を修正、もしくは安値2(skip)まで逆指値を動かさなければ、その後の急落を拾えたかもしれない。残ったポジションは底固い安値ラインの到達、もしくはその後の高値1の足で決済できれば上々のリワードが得られたと考える。

 足1からの下落をツーレッグの始点と解釈した場合、「高値2」とした足は高値2でなく「高値1」として判断できたかもしれない。
 その場合、途中で利食うことなく底固い安値ラインまで全ポジションを引っ張れた可能性があり(また、見送りの足で増し玉できた可能性もあり)、それなりのリワードが得られただろうと考える。
 ただし、逆指値が少し遠いため、リスクリワードレシオの観点で考えると2に届かない程度。

足2:プルバックの反転

時間帯

2017/10/17 16時台(日本時間:22時台)

採点

エントリー:3点(Trend:○、Signal:◎、25EMA:-)

リワード:0点(RR2.0:-、RR3.0:-)

総合:3点

コメント

 サポートライン(底固かった安値ライン)ブレイク後のプルバックの反転狙いのトレード。

 典型的なパターンブレイクプルバックではあるが、25EMAが判断基準にならない距離で離れている点(判断を鈍らせる要因)、サポートラインを試したとは言い辛い位置での反発(サポートラインをまたいでいる陽線十字足の安値は捉えている)などから仕掛けにくく感じるが、シグナル足(足2の1本前の上影陰線)を含め3本に渡って揃っている高値や、仕掛け前のミクロダブルトップの足構成などから、安値1となった足2で仕掛ける余地は十分にあると考える。
 シグナル足の安値を下回ったところで仕掛け、逆指値はシグナル足の高値の少し上に置く。

 仕掛けた後にブル派の反発が起こり、仕掛け足が下影陽線となっていることから、足2の引けまではブル派の勢力が見受けられる。まだサポートラインへの試しがないことや、ダブルボトムの展開を目指したなどいろいろ考えられるが、次の足(定義上高値2)が大陰線となったところから、ブル派を圧倒するベア派の動意があったことが見受けられる。

 理想的な利確ポイントは、チャネルラインに到達したex足の引けのタイミングや、ex足の1本前であるが、これを逃したとしても高値4(実質高値2と解釈できる)の足で決済できれば良いと考える。
 高値3(実質高値1)の足では決済せず、もう1本の下降レッグを待ちたい。


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13時台の見送りの足

 足1の仕掛けの決済ポイントに関する記述でも触れているが、見送り足の2本前の足を「高値2」と解釈するか、「高値1」として解釈するかで判断が変わると考える。
 もし足1からの下落を「ツーレッグの下落の始点」と判断した場合、高値2とした足は「高値1」と考えるほうが妥当であり、見送りとした足は安値1となるため、足1のポジションに対して増し玉できるポイントになったかもしれない。

2本のティーズブレイク足

 13時台と14時台に下降トレンドラインをブレイクしようとしたが未遂に終わった、2本のティーズブレイク足が確認できる。
 まだそれぞれの足の時点においてトレンドは下方向であることや、ブレイク対象のトレンドラインが長期に渡り意識されたラインであることから、仮にブレイクしたとしてもパターンブレイクとして買いを仕掛けず、上昇後のプルバックがトレンドラインやブレイクポイントのレートを試し、反発してから仕掛けたい。

下降トレンドラインとトレンドラインブレイク

 下降トレンドは前日夜(日本時間:17日早朝)の高値を起点に長時間に渡り継続しており(下図)、デイトレードレベルの時間単位のトレーダーにとっては無視できない、強い下降トレンドラインであると考える。

 このような強いトレンドラインではブレイクで仕掛けず、ブレイク後のトレンドラインの試しのあとに(=安値の切り上げを確認してから)仕掛けるのが基本と考えるが、今回のケースではトレンドライン近辺におけるベア派の仕掛け(=マイナーな上昇トレンドラインのパターンブレイク)が、チャネル内のサポートライン近辺でダマシの安値(Fの足)となったことで「チャネル内での安値切り上げ」となり、ブレイク後の試しが起こることなく上昇したと考える。いわゆる「失敗ブレイク(ウェッジ下抜け+pbp失敗)からのトレード(tff)」に近いパターン。

 また、ダマシの安値が起こる前に、トレンドライン近辺で16本の足がトレンドライン近辺で推移する「ビルドアップ」が確認でき、以降のパターンブレイク→ダマシの安値→トレンドラインブレイク→トレンドラインを試す押しのない上昇の流れが生まれたと考える。

 ex足をポールとした、ポール・フラッグ・スイングのパターンにもなった(N波動100%を、ブレイク後の高値2の足である大陽線の途中で達成している)。

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