5分足チャート 1週間振り返り ユーロドル(EURUSD)2018/3/12~16

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

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備考

・コメント、チャート内の時刻は全て「東ヨーロッパ時間(EET)」です。夏時間時のため、+6時間することで日本時間になります。

・トレードを主に行う時間帯を10~18時(日本時間16~24時)に限定しているため、分析はこの時間内±1時間をメインに行っています。

・チャートのデータはデューカスコピー・ジャパンのヒストリカルデータをForex Tester(2、最新版は3)にインポートしています。

デューカスコピー・ジャパン

2018/3/12(月)

分析チャート

コメント

 レンジ→上昇→下降→また上昇の個人的に嫌なパターンのトレード日。

 「仕掛けたらうまくいった足」は多く見受けられたが、実際に「仕掛けられそうな足」はというと少なそう(足5もやや長期的に見ると一見逆張りで躊躇しそう)。

 欧州時間前は緩やかな上昇のトレンドが見受けられるが、その勢いは極めて弱い。

 足1のダマシの安値が細いチャネルをブレイクした後反転したところから上昇が始まった。チャネルは斜めに引いているが、水平にしても引くことができそうなくらい方向感はない。

 その後下降トレンドラインを上抜ける大陽線が出現したものの次の足では反転。その反転の足もダマシの安値を記録した後再度反発し上昇という難しい流れ。

 2回目の下方向のダマシの足の次の足である足2がパターンブレイクプルバックのパターンに相当する仕掛け足。

 足3の2本前から実体レベルのはらみ足が続いており、足3の高値上抜けによって、はらみ足内で仕掛けたベア派は全員含み損となり、徐々に手仕舞ったことで長大陽線を形成するブル派の手助けをしたと考える。

 2本連続のはらみ足はいわゆる「iiパターン」で、足2以降の上昇が継続した形。思ったよりブル派の勢いは続かなかったが、5分足1本分はブル派の独壇場となった。

 足4の大陰線が1本前の陽線を全て帳消しにし、高値2の買いが失敗に終わったことで高値切り下がりが明確化した。

 足5はビルドアップを伴うパターンブレイクの足に見える。足5の3本前の陰線が安値2の足で一見仕掛けたくなるが、トレンドラインのブレイクを待ってからのほうがベア派の同意を得られると考える。

 足6のパターンブレイクはプレイク前に上方向へのダマシの高値を作っており、足6以降のダブルの圧力を生じさせた。ブル派にとっては凶悪なダマシの足となったと考えられる。

 線の引き方によってはティーズブレイクのようにも見え、少なくとも下降トレンドラインに到達したようなパターンであることは間違いない。

 足7の安値2でトレンド継続に見えたがブル派が次の足で勝り、ダブルボトムブルフラッグをブレイクした形。足4から引いたトレンドラインに対しても明確に抜けて、トレンドが変わりつつあることが伺える。

 足8は安値4のEMAギャップ足と考え、売りの仕掛けポイントに見える。スキャルピングでは上手く行ったかもしれないが、結局長く続かず、足9が1本前の高値を上回ったことで失敗の感が濃くなった。

 安値を順調に切り上げており、足7の時よりも上昇傾向が強くなったと考える。

 足10は最も大きい下降トレンドラインのブレイク後のプルバックを狙った仕掛け。プルバックがブレイクポイントのレートを試した後反発している。

 足10の1本前の足が陰線なため緊急度が高く、やや仕掛けづらいかもしれない。最悪、引けた時点で1本前の足の高値を上回っていることを確認して、次の足の寄り付きで仕掛けるのも手と考える。

 足10で仕掛けられたら足11か足12で決済したい(足11は定義上安値1の足)。

 

2018/3/13(火)

分析チャート

コメント

 15:30の米国消費者物価指数時の長大陽線はともかく、13:45の謎のスパイク足が印象的な1日(おそらく予定外の要人発言系か)。

 13:45の時点であのようなスパイク足が出ると、少なくとも指標発表まではあまり手を出さないでおこうと考える。

 今回は指標発表後の急上昇に対する安値2(厳密には安値3)の逆張りが成功した。

 足3と足4でダブルトップを形成し、足4のブレイクが失敗に終わり十字足で引けたことで仕掛けやすいシグナル足となった。

 他だと足1の安値2のパターンブレイクプルバック(単にプルバックの反転ともいえる)や、足6のパターンブレイク(足5のティーズブレイクをパターンブレイクと考えるとパターンブレイクプルバック)が仕掛け候補と考える(ポール・フラッグ・スイングのスイングのクライマックス)。



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2018/3/14(水)

分析チャート

コメント

 欧州時間スタートまでは約20pipsのレンジ相場。

 足1とその前の足でひときわ目立つ長大線が見受けられるが、この前後にECB総裁の発言が合った模様で、その煽りを受けたものと考えられる。

 9時頃から下降トレンドが形成されつつあった中でのティーズブレイクとトレンド方向への急落ではあるが、5分足ではタイミングの良い仕掛けがしづらい。足1の寄り付きから仕掛けるのは困難。

 足2の安値2のプルバックの反転や、足3のパターンブレイクは順張りの売りで仕掛けやすい印象。足2の1本前にはダマシの高値が形成されており、ダブルトップベアフラッグが形成されつつある状態(そのベアフラッグをブレイクしたのが足3)。

 足4のダマシの安値でミクロダブルボトム(単純にダブルボトムでもある)の足の引けで大半を決済できればかなり理想。次の陽線の引けで決済できたとしてもいいトレードになった。

 足1とその前の足のスパイクを無視すれば下降トレンドが効いており、足5がそのブレイク足。足6がパターンブレイクプルバックになっているが、この足で仕掛けるにはシグナル足が大陰線であるため仕掛けづらい。

 足7のタイミングで小売売上高の発表があり、その影響か陽線スパイク足が形成されているが、この結果トレンドチャネルラインを上抜けした挙げ句ダマシに終わった。

 足8でトレンドラインをブレイクしたが、足7のチャネルブレイクからの失敗がこのブレイクを呼び込んだ(高値をつけたと相場が判断した)。

 足8での仕掛けは欧州時間スタートから見てポール・フラッグ・スイングのスイングの仕掛けに相当すると考えれば、足7の展開からも考慮してパターンブレイクでの仕掛けが狙える。

 仕掛けタイミングは迷うが、足8の1本前の安値を下回ったところでちょうどトレンドラインもブレイクするため、早くてそのタイミング、遅くて引けのタイミングが考えられる。

 足8の次の足が下影陽線の十字足で引けたため、トレンドラインを再度試すような展開も考えられたが足9で急落し、パターンブレイクは成功した。クライマックスにも見える大陰線となっていることから、足9の引けでポジションの大半を決済したい。

 9時前の高値から足4までの下落と、足7から足10までの下落幅がほぼ同じのABC調整(N波動)。一部ポジションをスイングした場合、足10や足10の1本前の足は決済候補の足といえる。

 足11のダマシの高値は次の足での仕掛けに期待できる。マイナーな上昇トレンドラインのブレイク、下降トレンドライン到達からのティーズブレイクでダマシの高値、上影陰線で25EMA近辺での反転など条件が揃っている。

 足12のダマシの安値が形成されたあたりでポジションの大半を決済できれば理想であるが、少なくとも負けトレードにはならないだろう。


2018/3/15(木)

分析チャート

コメント

 日本時間深夜~昼にかけて小幅な値動きのレンジ相場。欧州時間より緩やかながら下降トレンドが継続した1日。

 足1を基準に引いた下降トレンドライン上で足2が反発し、2本後に安値2の足が出現したが、マイナーな上昇トレンドラインをまだ下抜けてないため仕掛けづらい。

 足3は再度上を試した後反発していることから、ブル派が追い詰められた足。パターンブレイクプルバックに近い形。

 足3は1本前の安値を下抜いていないため、陰線で引けたことを確認してから仕掛けるか、次の足で仕掛ける。ただし思ったほどの成果は得られず(もしスイングできていればこのあと大きな報酬は得られたが…)。

 足6のパターンブレイクは、足4や足5での下降トレンドラインにおける反発が好材料で、シグナル足(足5)も陰線で引けていることから、終値がトレンドラインを下回っていることを確認してから仕掛けたい足。

 足7は上昇トレンドラインを試してから下落したパターンブレイクプルバックのパターン。5分足ではやや仕掛けが遅れる印象であるが、仕方がないと考える。寄り付いて陰線となった時点で仕掛けるのはやや積極的すぎる印象。

 足8の大陰線は、3本前から続く下ヒゲの長い足(ビルドアップ)で買ったブル派を追い詰めている。上昇トレンドラインを抜いたか抜いてないか微妙な足のため、この足をシグナル足として、次の足で仕掛けたい。パターンブレイクとしているが、プルバックの反転ともいえる。

 15:30に影響力はそれほど大きくないが、米国、カナダにおける指標発表が複数予定されており、足9の下ヒゲの長い足は、なんらかの衝動的な仕掛けがあったことを思わせる足。結果的にパターンブレイクの仕掛けはうまくいったように見えるが、指標発表を気にするならここは見送りとなる。

 足8以後のブレイクから次の足の長大陰線の流れは、足7の安値に対するブレイクアウト→パターンブレイクプルバックの流れに見える。ある意味よくあるパターン。

 足10は安値2の足かつ一度高値を形成してからダマシとなる陰線を形成したため、シグナル足が陽線となるが仕掛けたい足。

 足10での仕掛けを逃したとしても、次の足は上昇トレンドラインを明確にブレイクした足になっているため、足10をシグナル足とした仕掛けも考えうる。

 足11は下に2度試して2度反発しているため、定義上は高値1の足であるが実質高値2のような足と考え、ポジションの大半はここで決済したい。

 足12は75EMAに対して反発したあとの安値2の足で、25EMAにおけるEMAギャップ足となっている。足10の高値と合わせてダブルトップを形成しており、高値更新がダマシの高値になっている。仕掛けられればこの日最大のリワードが得られた。



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2018/3/16(金)

分析チャート

コメント

 この日の争点は、足4のパターンブレイクで仕掛けられたか否かが全てという印象。前日の下降トレンドまでの流れを考えると、足4の下落はポール・フラッグ・スイングのスイングに相当する。

 そこに至るまで、アジア時間帯では上昇トレンドを築いていたため、5分足だけを見ている場合なかなか仕掛けづらいかもしれない。

 5分足だけを見ると、足4のブレイク前は高値が切り下がるも安値は切り上がるウェッジの波動を描いており、先にブレイクしたのが下側だったという「だけ」なのかもしれない。

 複数本引ける上昇トレンドラインを順にブレイクしていっており、足4のパターンブレイクよりも、足2のパターンブレイクプルバックのほうが仕掛けやすそうに見える(25EMAの上にあるローソク足で売りを仕掛けることになるが)。

 足5の大陰線は、上位時間足レベルで考えると2本目の下降レッグの開始と考えることができる。仕掛けるなら1本前の安値の下抜けで、水平線の上抜けが失敗に終わったことを印象づけたところ。


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