5分足チャート 1週間振り返り ユーロドル(EURUSD)2018/2/26~3/2

 チャート内に記載した文字やラインの意味や、採点の詳細などの説明は、説明ページを参照ください。

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備考

・コメント、チャート内の時刻は全て「東ヨーロッパ時間(EET)」です。冬時間時のため、+7時間することで日本時間になります。

・トレードを主に行う時間帯を10~18時(日本時間17~25時)に限定しているため、分析はこの時間内±1時間をメインに行っています。

・チャートのデータはデューカスコピー・ジャパンのヒストリカルデータをForex Tester(2、最新版は3)にインポートしています。

デューカスコピー・ジャパン

2018/2/26(月)

分析チャート

コメント

 足1は、レジスタンスラインをブレイクした足であるが、その前に安値2のベア派の売りが失敗しているという好材料があるため、仕掛け候補の足と考える。

 足2は高値2のプルバックの反転狙いの仕掛けであると同時に、レジスタンスラインに対するパターンブレイクプルバックの足。

 前回高値、50レベルを超えたところで勢いが途絶えてしまい、足2から見たツーレッグ目が見当たらないが、足1から見た上位時間足レベルのツーレッグ目の足が、足2からの上昇に相当すると考えられ、1.235からの下落は、上位時間足レベルの安値2の調整の勢いが勝ったと考えることで、一応の納得としたい。

 足2の2本後の足が、この日の平均の長さの陽線より少し長いことも、トレンドの終盤の最後のクライマックス感を出しているが、ここで決済するのはなかなか難しいと思う。

 足3は水平線を今度は下抜けした後のパターンブレイクプルバック足で、この時点で下降トレンドも形成されていることから二重の仕掛け足になっている。

 足5のサポートライン到達までポジションを保持できれば理想であるが、足4のようなトレンドラインを抜けた足で降りてしまわないようにしたい(どうせ一部利食いするなら足4の1本前の足のほうが理にかなっている)。

 足6はサポートラインに対するパターンブレイクプルバックの足で、一応安値2の足。シグナル足が陰線で、下降トレンドラインに対するティーズブレイクが確認できるため、仕掛けやすい足。

 足7は比較的影響度が大きいとされる米国新築住宅販売件数の発表タイミングで、ある程度の投機的マネーが投入されたと考えられる。この日のローソク足でトップレベルの実体のサイズを記録。

 足8は前の足が強烈なダマシの安値を形成したあとの下降トレンドラインブレイク足。下降トレンドラインとサポートラインでディセンディングトライアングル調のフラッグを形成しており、一時は下抜けでトレンド再開に見えたが(足8の1本前の足は)見事なダマシの安値となり、上方向にダブルの圧力を生じさせた。仕掛けられるかは微妙(上級者はおそらく仕掛けている)。


2018/2/27(火)

分析チャート

コメント

 足2は意識されてそうなレジスタンスラインを抜けた後押し返されて引けたダマシの高値で、ここでブル派の勢いが収まって以降上昇トレンドラインがブレイクされ、その後ロンドンフィックスまで大きく下落している。

 足1の安値は、足3とその前後2本の足で築かれたビルドアップや、そのあとのプルバックでも強く意識されており、足4~6のどれかの足で仕掛けられそうに見える。足4の終値で仕掛けて、逆指値を足4の高値の少し上に置いたとしてもこの後の下落を拾うことはできている。

 一番理想の仕掛け足は足6や足6の次の足で、上ヒゲから買いが失敗したことが確認でき、ダブルの圧力を利用できた。

 足6以降の流れは、普段のEURUSDのローソク足の大きさを遥かに超える足が何本も観測されており、大口の投機的な資金が投入されたことが伺える。

 指標発表などがないことはない時間帯ではないため、急遽発された要人の発言の影響と考える。

 この日のような100pips級の下落があると、足4~6で売ったのであれば全部抜けなければダメと感じるかもしれないが、足6で仕掛けて、トリプルゼロ(1.23)あたりで大半を決済できていれば「限りなくベストに近い取引」と考える。以降の下落は、もし一部をスイングして運良く拾えたらという印象。

 「?」をつけたローソク足は不規則なサイズであるが、安値2をトリガーとして下落している点は確認できる。

 足7はパターンブレイクプルバックの仕掛けが一応成立している。ただ足7の時点で売られすぎの感があり(ローソク足とEMAとの乖離のせいで)、その場で冷静に仕掛けられるかは微妙。



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2018/2/28(水)

分析チャート

コメント

 前日とは打って変わってレンジ相場の1日となり、トレンドフォローの仕掛けが確認できない。

 チャネルラインは、9時過ぎの高値と足2の高値をもとに引いた下降トレンドラインと平行な線を引いている。チャネルを引くと、緩やかな下降トレンドであることが確認できる。

 足1は高値2からの調整の上昇がダマシとなったあとのダマシの安値で、陽線包み足となっており、逆張りの買いを仕掛けるならこの足は候補足。

 足3は定義上安値2の足で、(足2をはじめとする直近高値に対する)ダマシの高値を記録した後、下落して陰線となって引けたため、逆張りの仕掛け足候補と考える。なお、この時点で下降トレンドラインをイメージするのは難しい(足3の2本後の足が引けたあたりで「引ける」と感じると考えられる)。

 足4は安値2の足で、1本前の足が強烈な上ヒゲを伴う陰線で引けているため、継続的な下落が期待できるかもしれないが、失敗に終わっている。

 チャネルの中間付近であることや、足4の1本前の足が引けた時点でベア派の大半が取引を完了させた可能性が高い点と(上ヒゲがもたらす印象)、マイナーなトレンドラインを抜けてない点を考慮して、仕掛けは控えたい。


2018/3/1(木)

分析チャート

コメント

 11時前後で継続の売りの仕掛けができそうではあるが、明確な仕掛けポイントは見つけられず。

 足1と2を結んで引いた下降トレンドラインに対し足3や足4が反発しており、特に足4の次の足は、ビルドアップからのパターンブレイクが確認できることと、シグナル足(足4)が陰線であることから、仕掛け足と考えられる。仕掛ける時点でそれなりの下降トレンドも確認できる。

 足4の次の足での仕掛けの究極の利食いポイントは、足5のチャネルラインの到達と考えるが、足6の高値2を迎えての決済でも十分と考える。足6は最終的に陰線として引けてさらなる安値を付けに行ったが、売られすぎと相場が判断したかベア派の動意が揃わず、高値3の足から調整の上昇となっている。

 高値3の足の前ではミクロダブルボトムも確認でき、高値3の足と合わせて三川明けの明星が形成されている。チャネルラインとの兼ね合いもあって、逆張りのシグナル足となったと考える。

 17時以降は指標発表(ISM製造業景況指数)や要人発言(FRB議長)などの影響を受けてか、長めのローソク足が確認できる。

 17時30分頃の長大陽線がファンダメンタルズ要因によるものかどうかは不明であるが、17時からFRB議長発言(会見)は予定されていた。

 指標系をある程度気にする場合、この日に関しては17時以降の取引は避けたい。



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2018/3/2(金)

分析チャート

コメント

 欧州時間前は下降トレンドであるが、前日夜の上昇スイングの影響が欧州時間帯では引き継がれた1日。

 しかしよくよく見てみると、13時以降は約25pipsの値幅の中でのレンジ相場で、明確な仕掛け根拠が中々見当たらない。

 足1の安値2におけるダマシの安値(失敗ブレイクからのトレード)や足2のビルドアップからのブレイクアウト、足3のパターンブレイクプルバック(ブレイクアウトプルバック)あたりが仕掛け候補の足。

 足4は定義上は高値3の足で、強い上昇トレンドにおいて1本前の足の高値を上抜いたところで仕掛けられそうだが、陰線として引けており、賛否は分かれる。

 結局、完成されたチャートを見ると仕掛ければ利が乗りそうな仕掛け足がいくらかあるが、実際はうまく仕掛けられない日という印象。


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